アンレーDIY
今回はDIYな事を
と言っても本業なんだけども。
先日達成したエベレスティングROAMの中盤以降すご〜く左上第一大臼歯が気になりだしまして。
10年ほど前に虫歯の治療で保険の金パラインレーを入れたところ。
インレーと歯質の間を舌がざらつきを感じる。
こういうブルベやエベレストティングなどの長時間の単純作業中に気になり出すと凄く気になりずっと舌がそこの部分触りたがる、、、
凄い気になる凄い気になる。
無事非日常なチャレンジも終えて翌日から日常に戻る訳では数日経ち仕事中にふとエベレストティングROAMの余韻に浸っていると自分の歯とインレーとの間のざらつきが気になっていた事を思い出したw
鏡とスマホのカメラを駆使して患部の撮影を試みる、これがなかなか難しく頑張って撮影成功!
めっちゃ穴空いてるやん!!なんでここまで放置してたん自分…
そういえばだいぶ前からここ触った時に舌のざらつきはちょくちょく気になっていたしごく稀に少ーし痛みもあった気もしなくはないし、、、
触覚では感じてた物を視覚で確認するとそれは凄く危機感を感じてしまう。見える化って凄い大事だなw
そんな事ですぐ歯医者さんへ予約の電話して治療へ
会社からすぐ近くの所で取引もある所。
歯医者さんより軽い感じで『○○○○さんね〜担当はクラウンorデンチャー?』
僕『クラウンです』
歯医者『なら自分で作るでしょ?頑張って作ってね〜』
まぁ元より今回は自分でする気ではいたけどもやり取りがえらい軽いなーと
そして削られていき型取り
削られた部分の保護に即重レジンで保護されてこの日の治療終了。
虫歯結構深くて神経までギリギリだったよとコメントされる。。
この時はあぁギリギリで助かったなぁーと少し安堵、神経あると無いとじゃその歯の柔軟性がある強靭さが失われて壊れやすくなるからなー。
そして翌日会社に自分の石膏模型が届く、わりと届くまでワクワク気分で待ってた♪
それを作業しやすいように模型作りと咬合器へ装着と進めて行く。
ついこの前タイヤやディスクブレーキパッド、ローター、ブレーキオイルの交換など色々と消耗品の交換が相次いだのもあり保険内で銀歯のオーダーです。
自費診療の歯の色のレジンやセラミックにする余裕が今はなく、、、、
ん?舌で触っただけだと分からなったけど自分がイメージしてたよりも削られてる!!
近心頬側咬頭がガッツリ削られてるじゃん、、、
もっと最初に違和感感じた時に歯医者さんに行ったけどば良かったと深く反省、、、
作業しやすいようにカットして
隣接面のマージンラインが分かりやすいようにトリミング
して表面硬化剤、分離剤を塗りWAX UP開始!
ここからが腕の見せ所だ!
最初は適合性を良くする為ソフトWAXを一層盛り
この後WAXパターンの強度と彫刻性の良いハードWAXをばんばん盛り上げてく。
ある程度形になったらパターンを引き抜き内面がちゃんと形が取れてるか確認
そしてより形をとって行く。
ここで噛み合わせと前後左右の運動を確認しながら形を作り最後に歯の溝を入れて
WAXパターン完成
鋳造する為の線を着けて
いくら硬めのWAXと言っても乱暴に作業すると微妙に歪むので慎重ににパターンを模型から外して
メタルに置き換える鋳造の準備!
ここから写真を撮り忘れていたからそれっぽいのやつで
円錐台と鋳造リング取り付けて
埋没剤で満たしていくここを雑にすると鋳造物に大きな気泡がいっぱい付いてて調整が大変だったりまったく使い物にならなかったりとき固まったら円錐台を外して炉へ
炉で加熱しWAXパターンを焼き消していくき
出来た空洞に歯科用12%金銀パラジウム合金を溶かして
遠心力を用いた遠心鋳造機でぐるぐるぐる〜
冷めたら取り出す
余計部分を切り取り
この辺りのバーを使い調整して行く
鋳造物のチェック
上手に埋没作業がちゃんと出来てたようでほんの少し小さな気泡が1、2個程でパッパッと弾いて
模型にもどして適合確認
内面は接着が良くなるように酸化アルミナでサンドブラスト処理して粗面にしておく。
隣接面のコンタクトは調整代を持たせるから今凄く強いので
色が付く紙を使って
色の付いた所を削り
適切な強さになるまで削る
そしたら咬合の高さ
そして前後左右の運動で模型上で変な当たりは無いかなど確認
これまで調整で咬合面の溝など形が崩れたらそれを整える
今回はほとん調整せずに済んだのでチチャっと溝だけ少し綺麗に入れ直したくらいで
ピカピカに研磨していく!
目安は綺麗に自分の顔が写るくらいまで!
洗浄して完成!
出来上がりはメタルのアンレーだしまぁこんなもんでしょうといった感想。
さぁ最後はちゃんと自分にSETされるだけ、
調整少なくSETされると良いなとドキドキだ。
そして初診より1週間後SETの日。
まずは試適、隣接面コンタクト強さも割とよく削られる事なく入り適合状態は良さそうで噛み合わせの高さは少し高い気がするので少し調整してもらう。模型上ではギリギリ咬むか咬まないかくらいで作っていだんだけどな、口の中での前後左右の運動も引っかかりもなく良好で。ほんの少しの調整だけで済みました。せっかく歯の溝とか少し彫り込んだのが消えずに済んだし。
そして歯科用セメントにて接着してカチカチと噛んで違和感無いか確認して完了。
ほぼ調整なくSETでき作った身からしたらほんとに一安心。。。
そして昼ごはんで実戦投入!
うん美味しく食べれるからよし!!
初めて自分で自分の補綴を作ってみて模型上と自分の口中での感覚の差異を感じれて貴重な経験が出来これからに繋げてより良い物を作っていけるように頑張りたい!